ディープラーニングG検定

【合格体験記】2週間でできるG検定対策

今回は私が実際にディープラーニングG検定の受験をして合格に至るまでと実際に合格してみてその後どうだったかを書いてみようと思います。

これから受験をするという方、または受験しようかどうか検討している方の参考になればと思います!!

G検定は何のための試験なのか?

G検定は日本ディープラーニング協会(JDLA)が年5回実施している試験で、次の能力を測ることができるとされています。

ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。

一般社団法人 日本ディープラーニング協会 G検定とは

この説明によれば、G検定はディープラーニングをビジネスに活用する能力を測るための試験であると解釈できそうです。

ディープラーニングと聞くと、ソフトウェアや数学の専門知識が必要という印象を持たれるかもしれませんが、G検定は飽くまでその活用力を測定する試験するなので、ディープラーニングの中身や原理を事細かく把握している必要はありません。エンジンの詳細な仕組みを把握していなくても車を運転できるのと同じですね。

昨今はあらゆる組織がDXを目標として掲げており、その実現において中核的役割を果たすのがディープラーニングです。裏を返せば、ディープラーニングの基礎知識は現代のビジネスにおける一般教養と言っても過言ではないと思います。

実際にJDLAの紹介資料では、「すべての人にオススメしたい」と書かれており、私もその考えに賛成です。

JDLA G検定ご紹介資料 2022#2

G検定はどんな試験なのか?

ここでははもう少しG検定の具体的な内容に触れていきたいと思います。

まずG検定のシラバスによれば、出題範囲の大項目は次のようになっています。詳細は是非シラバスを見ていただきたいのですが、「人工知能」「機械学習」「ディープラーニング」などがキーワードだとご理解いただけるかと思います。

  • 人工知能(AI)とは
  • 人工知能をめぐる動向
  • 人工知能分野の問題
  • 機械学習の具体的手法
  • ディープラーニングの概要
  • ディープラーニングの手法
  • ディープラーニングの社会実装に向けて
  • 数理・統計

試験形式は次の通りです。

  • 受験資格:なし
  • 試験時間:120分
  • 問題:選択問題が220問程度
  • 実施方法:オンライン(自宅受験)

受験資格もなく、自宅受験可能なので非常に受けやすい試験と言えます。

G検定は難しい試験なのか?

結論としては、それほど難しい試験ではないと思います。

JDLAの資料から分かるように、2017年からの累計の受験者数と合格者数で見れば、合格率は65%です。およそ3人に2人は合格しています。

「2022年第3回G検定」開催結果

また、私自身としても、IT・DXの知識がほぼゼロの状態から2週間程度の集中的な学習で合格することができたので、個人の体験からもそれほど難しい試験ではないと感じています。

なぜG検定を受けようと思ったのか?

私はG検定受験当時は製造業の会社にエンジニアとして勤務していました。それはそれで仕事はまあまあ楽しかったのですが、一方でこれから大きく成長していくであろうITやDXの分野に触れてみたいという思いも強くありました。

そんな折に、G検定の存在を知り、IT・DX人材になるための足掛かりとすべく受験を決意しました。

当時の私は関連分野の知識はほとんどゼロでしたが、先ほども言ったように受験のハードルは低い試験なので、受験に対して特に躊躇はありませんでした。

どうやってG検定の勉強をしたのか?

私は学歴的には理系大学院卒ですが、IT・DXの分野に関しては事前知識がなかったので、ほぼゼロからのスタートでした。加えて、受験を決めた時には試験まで2週間を切っていたので、あわただしく勉強を開始しました。

まず使用したのがG検定の公式テキストです。公式テキストなので、G検定のシラバスとも対応した構成になっており、試験範囲が網羅されているので、特に試験まで時間がない方は、とりあえずこれを読み込んで内容を理解しておくことをお薦めします

ただ、正直に言うと、このテキストはG検定の内容を網羅している一方で、個々の単元の説明が淡白なところがあります。そのため、初学者だった私としてはこのテキストを読んだだけでは十分に理解できないこともあり、適宜Googleでキーワードを検索をしながら理解を補っていました。

また、公式テキストは飽くまでテキストであるため、演習の数はそれほど多くありません。各章に章末問題が何問か掲載されている程度です。

私は公式テキストは基礎知識の理解と割り切って1周読んだ後は、G検定の公式問題集をやり始めました。

この問題集は本番と近しい問題も掲載されているため、これを何周もして分からない問題を潰していけば、合格に近づいていきます。

ちなみに、自宅受験ということもあって、チートシートを作ることが薦められていることもありますが、私は特にチートシートは使用しませんでした。

G検定受験の本来の目的はIT・DX人材としての基礎知識を深めることだったので、あまりに試験対策に寄ったことはせず、あくまで知識としてしっかり吸収するという気持ちで勉強をしていました。

独学が不安ならG検定専用対策講座の受講もあり

私はG検定対策を独学で行いましたが、独学だと不安に感じる方もいらっしゃると思います。

テキストを読み込むにも根気が要りますし、プロの講師に教えてもらった方が早いというのも確かです。

そんな方には、アガルートのG検定対策講座を受講してみることをお薦めします。

G検定対策講座の特長
  • 初学者向けに基礎から解説
  • 比較的短時間(16時間)で一気に学べる
  • 本番レベルの模擬試験がある
  • 知識を整理するめのチートシート付き
  • 講師に直接質問できる

ご覧のように、講師に直接質問できるというのが最大のメリットです。

独学が不安な方に取っては、質問できる相手がいるというのは大変心強いと思うので、是非活用してみてください!

実際の試験はどんな感じなのか?

試験に申し込むと自身のメールアドレスにマイページの案内が届きます。

試験時間になると、マイページから受験ができるようになります。既定の時間を過ぎると受験ができなくなってしまうので、当然のことですが、ちゃんと時間通りにマイページにアクセスするようにしましょう。

最初にも記載した通り、試験は選択式なので、選択肢を選んで回答をしていくだけです。120分経過すると強制終了なので、時間には注意をしながら進めましょう。

私が受験をした感触ですが、公式問題集をやったにも関わらず比較的に初見の問題が多く、時間的な余裕もあまりありませんでした。

公式問題集をやり込んで「分からない問題はない」というくらいにしていたので、分からない問題が想像以上に多く出題されたことに焦りながら受験した記憶があります。

ただ、それでも結果としては合格でした。合格基準はJDLAから公表されていないため不明ですが、これから受験される皆さんも試験中に分からない問題が多くてもあまり焦る必要はないと思います。

先ほども申し上げたように、公式問題集の内容をしっかり理解して、取れるところは確実に取るという姿勢が大切だと思います。

また、自宅受験であるため試験中でGoogle検索をすることも可能です。しかしながら、先ほども言ったように、試験時間にあまり余裕はありません。そのため、ゆっくり検索している時間は取れないので、Google検索はあまり当てにしない方がよいでしょう。

G検定を受けて実際に役に立ったのか?

まず試験結果は以下の通り、無事合格でした。

先ほども述べたように、当時私は製造業の会社で働いていたので、正直G検定がそのまま仕事に活かせるということはありませんでした。

ただ、G検定の勉強をきっかけに、さらにIT・DX分野への興味が高まり、合格から半年艇ででITベンチャーへ転職することになりました。そういう意味では、G検定合格が1つの転機になったとも感じています。

また、私は現在IT・DXのコンサルタントとして働いていますが、G検定で学んだ素養が役立つ場面があります。昨今はAIやDXと言ったことに興味のある顧客も多いため、IT・DXに対する基本的な考え方や使い方を話す際にはG検定の基礎知識が生きていると感じます。

かなり個人的な事例なので、皆さんに当てはまるかどうか分かりませんが、参考になれば幸いです。

ABOUT ME
keikesu
電気機メーカーのエンジニア、オフィス・工場向けIOTシステムエンジニアを経て、現在は大手のコンサルティングファームに在籍し、様々な組織のDXを支援するITコンサルタントをしています。 JDLA G検定・E資格を取得しているので、このブログではディープラーニング(主に資格試験関連)の基礎的な内容を投稿しています。