ディープラーニングG検定

【違いを明確にしよう】人工知能とロボットの違いを解説

今回は人工知能とロボットの違いについて解説をしてきます。

人工知能とロボット、どちらも私たちの仕事や生活を便利にしてくれるという点では同じですが、研究者の間では以下のように明確に異なるものとして捉えられています。

人工知能ロボット
物理的構造ないある
学習能力あるない

両者を混同してしまうと、これからディープラーニングの学習を進めていく上で混乱を招くこともあるので、ここでしっかり基礎を理解しておきましょう。

ロボットの役割とは?

ロボットはそもそも人間が大変または危険と感じる作業を代わりに行なうために開発されました。具体例としては以下のようなものがあるでしょう。

  • 重い荷物を運ぶのが大変なので、搬送用ロボットを使用する。
  • 人体に悪影響のある粉塵が多い工場の検査にドローンを用いる。

このようにロボットは人間の作業を代替するため、アームなどの物理的な実体を伴うことが大きな特徴です。

そして、ロボットは基本的には予め埋め込まれたプログラムに沿って動作します。作業を重ねていくうちに「こうやった方が効率がいいな」と考えて、突然異なった動作を始めるということはあり得ません。淡々とプログラムに沿って動作を行なうのみです。

人工知能の役割とは?

人工知能はその名の通り人間の思考を模倣することを目的として開発が進められています。

思考を真似ればよいので、物理的な実体は必要ありません。

2016年にプロの囲碁棋士を倒して有名になったAlphaGoという人工知能も物理的な実体はなく、人間でいうところの脳みそだけの存在です。

そして、人工知能は自身で学習を行ないどんどん賢くなっていくことが可能です。画像認識であれば、より多くの数の画像の分類をこなすことによって、基本的にはどんどん精度が向上していきます。

人工知能とロボットが融合することもある

すでにお気づきの方もいるかと思いますが、ロボットと人工知能は違いこそすれ、水と油ではありません。

ロボットに人工知能を搭載することが可能なのです。

人工知能が「脳」、ロボットが「体」として機能することによって、学習するロボットが登場します。

非常に有名な事例はiRobot社のロボット掃除機ルンバでしょう。ルンバは掃除を行なう度に部屋の環境を学習して掃除の効率を向上させたり、掃除のスケジュールを学習して掃除のタイミングを提案することも可能になっています。

このように、人工知能とロボットは違うものであっても、両者は融合して付加価値を生み出すことができるのです。

最後に

人工知能とロボットの違いが明確になったでしょうか?

この2つの技術が今後どのような相乗効果で我々の生活にイノベーションを生み出していくのかが非常に楽しみですね!!

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ABOUT ME
keikesu
電気機メーカーのエンジニア、オフィス・工場向けIOTシステムエンジニアを経て、現在は大手のコンサルティングファームに在籍し、様々な組織のDXを支援するITコンサルタントをしています。 JDLA G検定・E資格を取得しているので、このブログではディープラーニング(主に資格試験関連)の基礎的な内容を投稿しています。