英語

【まんがで英語】『名探偵コナン』の名言で英語を学ぶ Part①

今回は国民的推理漫画と言っても過言ではない『名探偵コナン』の名言を通して英語を学んでみようと思います。

よく知られている名言がどんな風に英語に訳されているのか見ていきましょう!!

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①真実はいつもたったひとつしか・・・

『名探偵コナン』単行本10巻

『名探偵コナン』と言えば、工藤新一のこの有名なセリフは外せないでしょう。
ちなみにアニメでよく聞く「真実はいつもひとつ!!」といセリフ自体は漫画の中では1度も使われていません。

日本語

真実はいつもたった一つしかねーんだからな。

英語

There is only one truth.

単語補足

truth:真実

では、英文の中身を見てみましょう。と言っても、今回の英文は非常にシンプルです。

“There is ~” =「~がある」という有名なThere is構文を使っているだけですね。

で、何があるのかと言えば、”only one truth” =「たった一つの真実」というわけです。

なので、英文の直訳としては「たった一つの真実がある」となります。

元々の日本語にある「いつも」が明示的に英訳されていませんが、これはわざわざ訳す必要はありません。なぜなら、現在形の英文というのは常に変わらない事実を表すことができるからです。

例えば、「水は摂氏0℃で凍る」という不変の事実を英語で表現したければ、”Water freezes at zero degrees celsius.”と書けばOKです。今回の英文もそれと同じで、わざわざ”always”などを使わなくても、「絶えず、いつも」というニュアンスは出ています。

②勇気って言葉は・・・

『名探偵コナン』単行本31巻

勇気を出して殺人を犯したと主張する犯人に対して、蘭が投げかけた一言です。

日本語

勇気って言葉は身を奮い立たせる正義の言葉・・・。人を殺す理由なんかに使っちゃダメですよ・・・。

英語

Courage is a word that gives you the strength to do what’s right, you should not use it as an excuse to murder someone.

英単語補足

courage:勇気
strength:強さ
right:正しい
excuse:言い訳
murder:殺害する

最初に”Courage is a word” =「勇気は言葉である」と言っておいて、「どんな言葉?」の説明を関係代名詞で行なっています。

関係代名詞の中を見ると、”a word that gives you the strength” =「あなたに強さを与える言葉」となっています。日本語の「身を奮い立たせる」は「強さを与える」と英訳しているわけですね。

さらに「どんな強さ?」という説明が不定詞を使って続きます。”to do what’s right” = 「正しいことをするための」です。

“what’s right”は”what is right”の省略形です。このwhatはいわゆる「名詞節を作る関係代名詞のwhat」と呼ばれるもので、「こと・もの」といったように訳されます。”what you have” = 「あなたが持っているもの」、”what you said” =「あなたが言ったこと」のような感じです。

前半の英語をまとめて訳すと、「勇気というのは正しいことをするための強さを与えてくれる言葉です」となります。

後半はまず”you should not use it” =「それを使うべきでない」と言っています。ここでitが指しているものは、もちろんcourage(勇気)です。

ここでのasは前置詞なので「~として」という意味です。

“an excuse to murder someone” = 「誰かを殺害するための言い訳」です。”an excuse to do” =「doするための言い訳」というのはよく見かける表現ですね。日本語では「理由」となっているので、”reason”という単語を使いたくなりますが、あえて”excuse”を使うことで、ネガティブなニュアンスが表現されていますね。

後半の英語をまとめて訳すと、「誰かを殺害する言い訳として、それ(勇気)を使うべきではない」となります。

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③犯人を推理で追い詰めて・・・

『名探偵コナン』単行本16巻

平次が犯人を見ながら「あのまんま死なせてやった方がよかったんやろか?」と問いかけた時のコナンの返答です。コナン自身の自戒の念も込められているところがいいですね。

日本語

犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は殺人者とかわんねーよ・・・。

英語

A detective who corners a culprit with their reasoning and drives them to suicide in front of himself is no different than a murderer.

英単語補足

detective:探偵
corner:追い詰める
culprit:犯人
reasoning:推理
suicide:自殺する
in front of ~:~の目の前で
mrrderer:殺人者

まずは英文の大枠の構造を掴んでみましょう。この英文の主語はどこまででしょうか?

答えはisの前までです。この英文は主語がとても長いですね。

主語が長い理由は関係代名詞があるからです。関係代名詞を使って、detective(探偵)を説明しているので、「~な探偵」という探偵を修飾している部分が長いのです。

一旦、関係代名詞を脇に置いて、英文の最後のところ見てしまいましょう。”no different than ~” =「~と違いがない」という意味です。different(異なる)の意味をnoで打ち消しているだけなので、ここは分かりやすいと思います。ちなみに、thanはfromに置き換えることもできます。

つまり、長い関係代名詞を除いて訳すと、「~な探偵は殺人者と違いがない」となっています。ほぼ日本語の原文通りです。

では、ここから長い関係代名詞を見ていきましょう。

“corners a culprit with their reasoning” =「推理で犯人を追い詰める」です。

cornerはカタカナで日本語になっているコーナー(角)をご存知かと思います。日本語で使うコーナーは名詞ですが、この英文では動詞として使われています。ただし、同じ単語なので、名詞の「角」という意味から「(角に)追い詰める」という動詞の意味も連想しやすいと思います。

reasoningは見てわかる通り、理由・根拠・道理などを意味するreasonと同根です。reasoningの方は、思考や認知といった行動にフォーカスされているので、推理・推論という意味になります。

続いて、”drives them to suicide in front of himself”=「自分の目の前で彼ら(犯人)を自殺に追い込む」です。

driveは「運転する」という意味が有名ですが、”drive O to do” =「Oがdoするように駆り立てる」というのも同じく有名な用法です。今回はOがthem、doがsuicideです。driveは車を運転するイメージから「動力を持って何かを進める」というニュアンスがあるので、driving force(原動力・推進力)といった表現もあります。

最後に主語をまとめて訳してみると、「推理で犯人を追い詰めて、目の前で自殺に追い込んでしまう探偵」となります。これもほぼ原文通りです。

④命には限りがあるから大事なんや・・・

『名探偵コナン』単行本28巻

不老不死の伝説を持つ島で起きた事件の最後に平次が残した言葉です。不老不死という幻想が招いた悲しい事件でした。

日本語

命には限りがあるから大事なんや・・・。限りがあるからがんばれるんやで・・・。

英語

Life is limited so people will appreciate it because there’s a limit, we would try our best to live.

英単語補足

limit:制限する
appreciate:正しく価値を認める、高く評価する
live:生きる

では頭から意味を確認していきましょう。

最初は受動態(be動詞+過去分詞形)が使われています。したがって、「制限されている」となるので、”Life is limited” = 「命は制限されている」という訳です。つまり、「限りがある」ということですね。

順接の接続詞であるso(だから)で文章が続きます。appreciateの目的語のitはもちろん命を指しています。”so people will appreciate it” =「だから人間はそれ(命)に価値を認める」です。

「大事にする」というのは英語に訳しにくい日本語の代表ですが、今回のようにappreciateを使うとうまくいく場合が多いです。

ここまでをまとめて訳すと、「命には制限がある、だから人間はそれに価値を認める」となります。

続きを見てみましょう。

“because there’s a limit” = 「制限があるから」です。

理由・原因を表すbecauseが始めに来ています。becauseを使う英文は、原因を強調するために結果⇒原因の順で書かれることが多い(つまりbecauseの英文の塊が後ろに来ることが多い)ですが、今回のように前に来ても間違いではありません。

limitは最初は動詞として使っていましたが、ここでは名詞の「制限」という意味で使っています。

“we would try do one’s best to live” = 「私たちは生きるために全力を尽くす」です。

“do one’s best to do” =「doするために全力を尽くす」はおそらくお馴染みの表現ではないかと思います。

後半部分全体の訳は「制限があるからこそ、私たちは生きるために全力を尽くす」ですね。

以上、今回は4つの名言を英語で紹介させていただきました!!
『名探偵コナン』にはまだまだ名言がありますので、引き続き紹介していきたいと思います。

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ABOUT ME
keikesu
電気機メーカーのエンジニア、オフィス・工場向けIOTシステムエンジニアを経て、現在は大手のコンサルティングファームに在籍し、様々な組織のDXを支援するITコンサルタントをしています。 JDLA G検定・E資格を取得しているので、このブログではディープラーニング(主に資格試験関連)の基礎的な内容を投稿しています。